【大紀元日本8月14日】台風「パブック(Typhoon Pabuk)」の影響で広東省湛江市は200年以来の記録的な暴雨に見舞われ、数千人の市民が依然洪水に取り囲まれており、当局は空中から救援物資を投下し緊急救援を行なっている。
英国BBCによると、広西省南西部の湛江地区は先週末に暴雨に見舞われ、各ダムの水位も警戒線を超えていた。中でも雷州半島の被害が最も深刻で、食品および飲み水など日常生活品が不足し、状況は深刻である。これに対して、地元当局はヘリコプターを出動させ、湛江地区で洪水に取り囲まれた住民たちに対して、食料品900キロを空中から投下、緊急救援措置を取っている。
8月12日までの統計では、広東省の被災人口は116万人、被災の農地面積が2万6700ヘクタール以上に上ったという。また、家屋倒壊は3600軒以上、直接経済損失は13・4億元(約206億円)になるという。
広東省雷州市に管轄されている中型の大湾ダムが決壊した。地元当局は事前に住民を緊急避難させたため、死傷者は出なかった。
一方、山東省煙台市の大沽夾河は、史上最高の水位に達し、全省の39の大・中型ダムが警戒水位を越え、24のダムで水が溢れ出している。
山東省で25万人が洪水の被害を受け、直接経済損失は2・72億元(約41億9千万円)に上ったという。