【大紀元日本8月22日】8月19日午後8時10分ごろ、中国山東省鄒平県の魏橋創業グループに所属するアルミニウム・マトリックス鋳造分工場で、アルミニウム溶解液の漏れ事故が発生した。鄒平県政府よると、20日午前10時の時点では14人が死亡、59人が負傷したという。事故原因は現在調査中。
事故発生時、作業員は、作業場内で会議を開いていた。当時、アルミニウムは900℃の高温にて溶解されており、突然に溢れ出たアルミニウム溶解液は、作業場内の冷却水と接触したため、水蒸気が形成し強い気流をもたらし、死傷者を出した惨劇となった。被害はさらに隣の作業場に波及し、アルミニウム・マトリックス製造分工場および隣の作業場で約82人の死傷者がでた。
情報筋によると、事故現場は強い気流によってすべてが破壊されており、屋根はまるごと飛ばされて、ガラスは全部粉々になっており、壁の多くの部分には明らかな亀裂が生じたという。事故発生した作業場は、高さ8メートル、長さ45メートル、幅27メートルの1階建て。
今年に入ってから中国国内で類似事故が頻発している。4月だけでも3件の事故が発生した。
4月18日午前、遼寧省鉄嶺市清河特殊鋼有限公司では、溶融鋼を入れる容器(取瓶/とりべ)が鋳造台車の上方へ移動したときに突然脱落し、溶融鋼が5メートル先の従業員交代室へ流れ込み、死者32人、負傷者6人の惨劇になった。
4月24日午後、陝西省韓城にある陝西龍門鋼鉄グループ公司製鋼工場の4号加熱タンクの中から、突然に溶融鋼が噴出した事故で死者1人、負傷者6人をもたらした。
4月27日午前、武隆県平橋鎮にある平橋の製鋼工場で、溶融鋼の漏れ事故で、作業場の管理主任は1500℃の溶融鋼で火傷を負い死亡した。
(翻訳・豊山)