【大紀元日本9月5日】ホワイトカラーは食事の場所をレストランからファーストフードへと移したにもかかわらず、この2ヶ月、中国広東省広州のファーストフード店が遍く値上げをしており、最後には「頂唔順(耐えられない!)」と叫び、やむなく会社の食堂で食事をとるに到っている。また、物価の上昇でファーストフード店が値上げをしていることから、食事を持参する人も急増している。
南方都市報の報道によると、6月以来、広州全域のファーストフード店が値上げを開始しており、「真功夫」「一日三餐」「都城」「大西豪」などのチェーン店が0・5元~2元の値上げをした。これに続いて、茶餐庁(喫茶・軽食店)の盛り合わせのご飯、スープが1元~2元値上がりし、最後に、ケンタッキー、マクドナルドの洋式ファーストフード店も0.5元~2元の値上げを実施した。広州のホワイトカラーの多くは、「頂唔順」と嘆き、窮余の策として、食事を持参している。
当地住民の指摘によると、これらのファーストフードチェーンは、附近で働く者の「食堂」となっていた。広州佰匯源港式茶餐庁は、区庄附近のホワイトカラーの「食堂」となっており、昼食の時間になると、人々でごったがえしていた。
区庄東山広場オフィスビルのIT企業で働く馬さんは、毎週少なくとも3回、同僚と佰匯源で食事をとっていた。今月になって、店の一部の盛り合わせご飯とセットメニューが、人知れず1元値上がりしていたことに気がついた。「基本的に、豚肉と関係があるものは皆値上がりしていました。他方、飲み物、デザート、野菜の価格に変化はありませんでした」。いつもここで食事をとる彼の生活費は、今後かさんでいくことになる。
広州環市中路の某オフィスビルで働く馬さんは、毎週平均で3日、ケンタッキーで昼食をとる。「(他の選択肢をとることについて)どうしようもありません。昼休みの時間が短すぎるからです」。先月上旬、彼女は、最も好きなスパイシーチキンバーガーが11元から12元に、飲み物が0・5元値上がりしていることに気づいた。
値上げの風が吹き始めて以来、ホワイトカラーらは、問題解決のため、価格が比較的リーズナブルな会社の食堂に回帰している。食堂を廃止して外食の補助に切り替えた企業の中には、階上、階下の他社と合同で食堂を増設することを計画しているものもあるが、こうした条件にない企業の職員は、食事を持参して出社している。
こうした値上げに直面し、ファーストフード店側は、止むを得ず値上げをしたと語っている。「値上げは、コストの一部を取り戻すためです」。羅記茶餐庁の主管である王さんによると、この数ヶ月来、値上げの風波は、油、米、肉、野菜、ひいては砂糖にまで及んでいる。附近の人々を相手に商売をしている茶餐庁には手を打つことができず、値上げによって対処するしかなく、「さもなければ赤字を出す」ことになるという。
ケンタッキーによると、7月16点xun_ネ来、大部分の製品について価格調整を行い、ファミリーパックの上げ幅が1元を超えたほか、各単品の上げ幅は0・5元~1元となっている。これによって、この10年近くではじめて、飲料の価格調整が行われた。
一部のファーストフード店は、最近、副食品などの原材料価格が値上がりしたこと、及び、労働力、家賃、水道・電気代など各種コストの上昇が大きなコスト圧力となっており、このために価格調整を行ったと語っている。