豪州:法輪功迫害に関心を寄せる運動、シドニーで展開

2007/09/05 更新: 2007/09/05

【大紀元日本9月5日】思想と文化自由を提唱する「中国自由文化運動」委員会が主催した「法輪功・苦難週間に関心を寄せる」運動は9月2日、APEC会場の豪州シドニーにて幕を開けた。豪州ラジオ放送局、豪州全国紙「ザ・オーストラリアン」などの主流メディアが当日の記者会見に出席し、約200人がシンポジュウムに参加した。また、主催側の委員会首席委員で、法学者の袁紅氷氏は、APEC参加国の21人の指導者に宛てた公開書簡を読み上げ、「人類の栄誉を救うために、法輪功(Falun Gong=ファールンゴン)の精神修煉者への政治的大迫害を制止しなければならない」と呼びかけた。

記者会見および「王治文の勇気」シンポジュウムで、各界の代表が講演を行い、主流メディア各社の注目を浴びた。地元の主要メディアは、16年の刑に処された法輪功学習者・王治文氏の娘・王暁丹さんおよび上海市女子刑務所に監禁されている法輪功学習者・曽愛華氏の娘・陳慕涵さんを取材した。

王暁丹さんおよび陳慕涵さん(大紀元・James Burke)

主催側の袁氏は「『法輪功・苦難週間に関心を寄せる』運動の意義とは、中国自由知識人が歴史運動の名義で、各国指導者に対して発した呼びかけであるとし、「中国自由文化運動」はすでに千人以上の支援署名を得ており、その殆どが中国大陸からのものだと強調した。袁氏は、公開書簡は、中国民間および自由知識分子が法輪功学習者たちに関心を寄せたことを反映していると強調した。

シンポジウム会場(大紀元・駱亜)

シンポジュウム開始前に、全員が起立し迫害の犠牲者に黙祷した(大紀元・駱亜)

ドイツより駆けつけた「自由文化運動」協調委員会委員で、民主中国前線主席の費良勇氏は、中国共産党(中共)の権力乱用と腐敗の主要な原因は、道徳が堕落したからであるとし、全面的に無神論を宣揚することが道徳堕落の深層原因であると分析した。これに対して、「真・善・忍」が社会道徳を向上させる原動力だと称え、道徳の再建は宗教信仰が必要だと主張した。

同委員会委員で、中国自由文化奨審査委員会召集者・仲維光氏は、東ドイツはかつて、民衆と共産党の間に「こころが一致しない」現象が現れたのち、共産党崩壊が起きたことに対して、中国の場合は、中国人および知識人は「良い共産党」への憧れが共産党が「安全」かつ成功に天安門事件(六四運動)で学生を鎮圧できた原因だと分析した。

仲氏は、王治文氏および他の法輪功学習者が、法輪功を学んでから、共産党に対する幻想はなくなったとし、2004年に発表された「九評(共産党についての九つの論評)」に伴った脱党の波がさらに、共産党を離れてゆく空気が中国社会全体を覆い、2007年の中共は1989年の東欧同様に、不信任と「心が一致しない」ものが空気中に充満していると強調した。仲氏は、すべての「共産党を仰ぎ見る」行為が危険であり、すべてのいわゆる「和解」に代わるものが「虐殺」である

袁鉄民氏(大紀元・駱亜)

費良勇氏:「真・善・忍」が社会道徳を向上させる原動力だと称えた(大紀元・駱亜)

と警告した。

同委員会委員で、元西北政法大学教師の袁鉄民氏は、「信仰の自由、無償の奉献と強靭な意志が王治文氏の精神であり、法輪功団体の精神である。この精神の発揚によって、暴政者に弱化された精神奴隷になっている中国人が再び自己の自尊と自信を取り戻すことができる。中華民族伝統文化の復興構築に欠かせない道徳基盤をもたらすのだ」と強調した。

同委員会委員の賈褐闊氏、作家の曽●(ツンツン)氏、六四学生運動当時のリーダ・馮海光氏、「法輪功学習者を救出するグローバル委員会」の厳志輝氏も講演を行った。(●=金+争)

厳志輝氏、「迫害される法輪功学習者を救出するグローバル委員会の主旨とは、中国の刑務所、強制労働収容所に監禁および精神病院にて拷問を受ける法輪功学習者を救出し、法輪功学習者が大量虐殺される迫害に公衆が関心を寄せることだ」と語った(大紀元・駱亜)

講演会終了後、来場者たちは、なぜ王治文氏が監禁されて8年経ってから、ようやく救出しようとしたことについて討論が行われた。シドニー在住の作家・陶洛誦氏は、「共産党が作り出した国家テロ主義およびいわゆる知識精鋭の堕落が原因だ」と指摘した。

(記者・曾妮、翻訳・豊山)
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