【大紀元日本9月7日】中国製の玩具や食品などの品質問題が矢継ぎ早に取りざたされている。日本人もよく愛用するつまようじについて、さらに驚くべき事実が明らかにされた。中国吉林省通化市長流の労働教養所に収監された人物が、輸出用つまようじの製造作業について、不衛生極まる実態について語った。
長流労働教養所は、職員らが金儲けのために犯罪者に輸出用のつまようじを包装する作業を強制していた。 この労働教養所の収監者が使える広さは28平方メートルで、2平方メートルの簡易便所を除いて、この狭い空間で、作業や食事、就寝しなければならない。つまようじの製造作業は、夏になると、蒸し風呂のような暑さの中で、収監者は上半身裸で、ショートパンツ一枚で床に座って作業を行う。部屋には臭気が充満するという。
2001年8月下旬、ここで飲用水と汚水が混ざる事件があった。長時間にわたり水道管の破裂したため、収監者200人あまりが、同時に下痢、赤痢、熱の症状で、二十日間も続いた。
この労働教養所では部屋ごとに生産量が決められている。ノルマを達成できない場合は、寝させず、殴打する。収監者の一日の食料は、トウモロコシの粉で作った代替食と野菜スープ(スープというが水に塩のようなもの)だけで、明け方から夜中まで働かされる。
最初は、目標生産量を達成することができたが、日に日に、年寄りや体が弱い人は達成することができず、そういう時 収容所の職員が殴打し休ませずに働かせる。それでも完成できなかったら、棒で叩き、他の収監者の見せしめにする。
刑罰を逃れるために収監者は目標達成をせざるを得ない。休み時間や洗面などをやめて、作業を続ける。非常に不衛生なため、シラミがわき出て、ダニに食われひどい疥癬(かいせん)かかる。このような場所で、輸出用つまようじを作っていたのだ。
収監者の住む環境は非常に劣悪であった。労働教養所では、28平方メートルの広さで、30~40人を収容している。ベッドもなく、狭いため寝る時、収監者は身体を接しながら床で寝る。
労働教養所の職員が、収監者の就寝の位置を決める、職員は、喧嘩が強い収監者を集めて、各部屋を管理する。思うままに人を殴ったり、人のものを奪ったりすることができるし、収監者を使用人のように使う、食事の用意から洗濯まですべてやらせる。
調査によると、こうした状況は、中国各地の労働教養所で普遍的に存在するという。