北京:でっち上げ罪名で3年間監禁、米紙記者解放

2007/09/17 更新: 2007/09/17

【大紀元日本9月17日】中国政府に3年間も監禁されたニューヨーク・タイムズ紙北京駐在報道アシスタント記者の趙岩氏は、9月16日に解放された。趙氏は2004年に「国家機密漏洩」罪で中国当局に逮捕された後、「詐欺罪」として3年の刑を科された。趙氏は迎えに来た友人らと共に拘置所を離れた。

2004年、趙氏はニューヨーク・タイムズ紙で、当時の中国国家主席・江沢民が中央軍委主席のポストを退くと報道したため、中国当局に拘束され、「国家機密漏洩」罪で訴えられた。当時、江沢民の退任は極秘情報とされていたという。しかし、裁判所は証拠不十分だとの理由で、趙氏に対する訴えを却下したが、2006年、趙氏は中国語雑誌に勤務した2001年に、吉林省某政府高官の賄賂を受けたことから、「詐欺罪」の判決を下され、3年の有期懲役を科された。趙氏は、訴えを全面的に否認していた。

趙氏の解放に対して、ニューヨーク・タイムズ紙スポークスマンのキャサリン・マイシス氏は15日に、同件に関心を寄せた各界の人々に感謝の意を示した。趙氏は今でも北京駐在記者という。

一方、人権団体は、趙氏の事案は中国当局が取った政治行動であるとし、政府に批判的な者から発言権を奪い、報道記者を脅かす目的だと指摘した。

(翻訳/編集・余靜)
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