【大紀元日本9月21日】ミャンマー仏教僧侶数百人が街頭で、軍人政府の抗議を行った。ミャンマー軍人政府は、18日にミャンマー西部の港で催涙ガスを発射した上で警告発砲し、デモの僧侶を追い払ったことを認めた。
*僧侶達のデモ行列、大金塔寺まで行進*
ミャンマーの最大都市ヤンゴンで僧侶数百人が19日、同国では最も神聖な寺院・大金塔寺まで静かに行進したが、彼らは寺に入ることができなかった。目撃者の話によると、政府はデモ活動を抑制しようと、この寺院を封鎖したという。
ミャンマー政府は、数週間前に僧侶数人を暴力を加えたことに対し謝罪を拒否したため、僧侶達の怒りを招いた。デモ行進は先月から始まった全国的な抗議活動の一環で、目的は軍政権がこの貧しい国の石油価格の値上げに抗議するためだった。
*アナリスト:軍政権は僧侶の抗議を無視してはいけない*
アナリストの分析によると、仏教僧侶の参加により、抗議活動が広がった。ミャンマーの軍政権はそれを無視してはいけない。噂によると、僧侶達は軍政権に関係ある布施を受け入れない方針を固めた、この噂は事実なら、軍政権にとても都合が悪いことになる。下手をすると、不安定な局面をもたらす可能性がある。その他に、直接僧侶達を鎮圧することは、ミャンマーの軍人にとって神を汚すことと同様である。軍人は多くのミャンマー人と同じく敬虔な仏教徒である。
タイに亡命しているミャンマーの民主活動家によると、「もし、彼らは僧侶を乱暴に扱うなら、仏教の教義からみて、彼らは極めて大きな誤りを起こした、彼らが生まれ変わる時には大きな罰が待っている。彼らの行為は仏教徒として、極めて大きな誤りである」と言う。
*ミャンマー政府、催涙ガスを発射してそして警告発砲した事実認める*
ミャンマー政府系新聞によると、僧侶達のデモ行進が暴力行為に発展したため、安全部隊は催涙ガスを発射してそして警告発砲をしたという。僧侶との衝突の中で、警官9人が負傷したというが、確認されていない。
1962年以降、ミャンマー軍人政府はこの国家を制御している。当局はかつて軍隊を使い、政府に批判的な活動を鎮圧してきた。前回の大規模なデモ運動は1988年に発生しており、軍隊が戦車と銃器で民主運動を弾圧し、約3千人が殺された。仏教僧侶は当時の運動の中で重要な役割を果たした。
今回の抗議活動で、百数人が逮捕された。しかし、専門家によると、ミャンマー軍人政府が自重し、全面的に抗議活動を弾圧してないという。アナリストは、仏教僧侶を弾圧することにより政府軍が民衆怒りを誘発するかもしれないと指摘した。