優曇華の開花情報恐れる中国当局、関係者を逮捕

2007/10/13 更新: 2007/10/13

【大紀元日本10月13日】三千年に一度しか咲かないと言われる「優曇華」(うどんげ、別名:優曇婆羅花)という伝説の花が最近、中国大陸でも開花が確認された。中国当局のCCTV2、山西電視台などのメディアが相次ぎ報道し、仏教経典に書かれている天の花である記述などを引用し説明した。当局はこの花が咲いたという住民の自宅を強制捜査し、本人を逮捕した。

佛教の経典『法華文句』には「優曇華は、霊瑞の意を示し、三千年に一度現れる。その花が現れたときには、金輪王(轉輪聖王)がこの世に現れる」と記されている。花は、直径数ミリ程度で、鐘型、淡白色、花径が金絲のように細い。夜中に咲き、翌朝には萎んでしまい、咲くのはほんの一瞬である。開花時に花は薄い紫色になり、檀香を放つという。

昆虫の卵などの説はあるが、顕微鏡で拡大した花の映像では、芯がはっきりにみえる(大紀元)

ソウル西部の地方裁判所の屋上に設置された銅質のプレートに咲いた22個の5-8ミリの優曇華(写真=金国煥/大紀元)

8月16日、吉林省の徳恵市在住の法輪功修煉者・瀋兆輝の自宅ポストに優曇華が咲いていた。その事は瞬く間に地元に広がり、多くの隣人と友達が見物に訪れたという。

「明慧ネット」の報道によると、その直後、徳恵市光明派出所の警察は一家が留守時に、瀋さんの自宅に侵入し、花が咲いたポストを押収した。その後、瀋さんも強制逮捕され、現在、徳恵市拘留所に収監されている。

一方、中国当局のメディアCCTV2と山西電視台は、相次ぎ優曇華の出現を伝えた。山西電視台は9月21日、高平市の某住民宅のガラス窓に咲く不思議な花として報じた。CCTV2の関連報道は仏教経典の記述を一部引用した。一部のインターネットサイトと各地の新聞もこの花のことを取り上げている。

CCTV2関連報道の映像

http://www.youmaker.com/

中国問題の専門家は、今回の逮捕事件について、「数十年来、中国共産党は自分たちに服従させるために、国民に洗脳教育を進め続けてきた。地球上において、共産党は一番との思想理念を注ぎ続け、国民が仏教などを信じてしまうと、統治の基盤をゆるがしかねないと憂慮している」と指摘している。

2005年から、優曇華は韓国の寺院で咲き初め、その後、中国国内や、台湾、香港、マレーシア、シンガポール、豪州、米国ニューヨークなど各地で開花が確認された。

韓国全羅南道の順天市須弥山禅院の佛像に咲いた優曇華(写真=徐良玉/大紀元)

ニューヨークで10月7日に、錆びた鉄の配管に開花(大紀元)

                       (記者・李ダイナ、翻訳・編集/叶子)

  

関連特集: