【大紀元日本10月28日】北京気象局は24日夜、濃霧発生の黄色警報(注意が必要)に次いで、26日早朝にさらに強いオレンジ色警報(厳重な注意)を発令した。北京国際空港では深刻な濃霧のために、航空機の発着が大幅に遅れた。乗客によると、一部の視界は50メートル以下になったところもあるという。中国の気象警報は、青色(一般的注意)、黄色(注意が必要)、オレンジ色(厳重な注意)、赤色(極めて厳重注意)の4段階。
新華社は、警報が出された北京市南部では、これから先は濃霧の発生がさらに深刻になると報道した。北京市気象局関係者は、北京では秋冬の季節に多発する深刻な濃霧は、交通に影響を与えるほかに、人体の呼吸器に対しても比較的大きい影響を与えていると指摘した。
報道によると、現在、京石、京沈、京開、京津塘の主要高速道路および東六環状道路のすべてが濃霧発生の影響で封鎖されたという。
国連環境計画はこのほど、来年の北京五輪開催期間中の大気汚染を懸念し、「大気汚染が2008年オリンピック開催にとっての最大の難題だ」と発表したばかり。今年4月から5月にかけて九州北西部を中心に発生した光化学スモッグは、中国からの越境汚染によるものとされている。
濃霧の中で北京に到着したエアバスA-380