中国広東省:河川の重金属汚染で「ガン村」に

2007/10/30 更新: 2007/10/30

【大紀元日本10月30日】中国広東省の鉄鉱山が近くの川に排出した未処理の重金属汚染水のために、近隣の涼橋村村民の健康を脅かした。同村は、発ガン率が高く、「ガン村」となった。

米国CNNの報道によると、涼橋村の川は錆びた茶色になっており、村民はこの川の水を畑に流し込んでいる。朱さんの夫は、この川の汚染の影響によりガンに罹りわずか30歳で亡くなった。医師のアドバイスは、「ここから退去し、米も水も摂取してはならない」というものだった。

川の汚染原因は近くの大宝山鉄鉱であると村民らは話す。鉄鉱の採掘と共に砒素やカドミウムなどが排出される。汚水処理施設でも処理されず、河川に大量に排出され重金属汚染になリ、有害物質が人体に入りガンを促す。

報道によると、400人の村民をかかえる涼橋村では、過去十年に28人がガンで亡くなっている。死亡率は中国のほかの地方より高い。昨年、中国では、10万人中137人がガンで死亡した。汚染は中国の最も重要な問題となっており、米国の食品供給にも及んでいる。過去十年、米国は中国からの食品輸入量は大幅に増え、米政府の統計によると、去年、中国から輸入した海鮮と農産物は41億米ドルに達した、1995年は8億米ドルだった。製品内に発ガンの原因になる化学物質や抗生物質が発見されたことで、今年6月、米国は中国から五種類の魚と海老の輸入を禁止した。

中国国内の報道によると、中国は汚染問題の解決を試みている。今年9月、中国国家環境保護局は400ヶ所の汚水処理規定に違反する企業を閉鎖し、さらに249の企業に業務停止命令を出した。来年8月の北京五輪に向け、中国はEUの協力を得て中国の両大河の浄化に乗り出したという。

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