【大紀元日本11月11日】北京市洪水・干ばつ防止総指揮部、気象局等の単位による記者会見(5日)によると、北京の今夏平均降水量は285ミリで、例年の3割となり、また、今年は1999年以来9年連続の旱魃の年となったという。
北京紙「新京報」によると、北京市洪水・干ばつ防止総指揮部、気象局の記者会見における発表として、北京市の降水量は、感覚としては少なくないが、雨季における降雨量が多くないという。
公表された数字によると、10月12日までの北京市の累計平均降水量は469ミリで、前年同期と同じであるが、例年の同期の数字である563ミリに比べて17%少ない。また、雨季の降水量は331ミリで、前年同期の356ミリに比べて7%少なく、例年の同期の481ミリに比べ、31%少ない。
北京市気象台副台長・郭虎の分析によると、今年の降水量が少ない主な原因は、夏の冷気が弱く、暖湿気流が不活発で、亜熱帯高気圧が南の方に偏っており、冷気と暖気が北京で交わることが困難になったことであるという。
報道によると、水不足に対応するため、北京市は、近年、水の消費量が多い企業を停止させ、また、工業用水、景観用水に水を再利用している。また、今年末には、南水北調の主要工程が完成し、来年三月より河北の水を年間3億立方メートル北京に運ぶことが期待されている。