三峡ダム地区:落石事故で31人死亡

2007/11/29 更新: 2007/11/29

【大紀元日本11月29日】中国湖北省巴東県木龍河の宣万鉄道トンネル建築工事現場で11月20日、落石事故が発生し、現場を通過しようとしていた一両のバスが巨石の下敷きとなり、乗客全員が死亡した。この事故により住民は三峡ダム付近の安全に不安を募らせている。

報道によると、先週の火曜日朝、トンネル入り口で起きた落石事故は、木龍河周囲30kmの河岸で起きた十数回の事故の内の一つで、このトンネル工事は三峡ダムに付属する工事であった。100立方メートルの巨石が、巴東県高速道路を走っていた、上海から恩施州利川市へ帰る途中のバスの上に落ちた。救助隊員は乗客の全員死亡を確認した。

水位上昇が原因か

今回の事故は三峡ダム付近の地層構成の脅威が再び警告を発したものと見られている。しかし、関連調査報告ではいまだにこの事故がダムの水位上昇に関係するかどうかを検証していない。ダムの水位は来年、海抜175mに達する。

巴東県は三峡ダム地勢の険阻な場所に位置し、住民の話ではダムの水位が上がってからいつも土砂崩れと地層振動が起き、地層構成の弱い坂道に危害が及んでいるという。

9月、三峡ダム工事を請け負った職員がダム付近の土石流や地層構成の不安定を解決しなければ、この工事は周辺の生態環境に悪影響を及ぼすだろうと警告していた。

(翻訳・坂本)
関連特集: