【大紀元日本12月1日】(再掲載、写真説明の訂正)経済犯罪と賄賂の容疑で起訴されている上海の元大富豪の周正毅・被告に11月30日、16年の有期懲役が言い渡された。
報道によると、上海市第二中級人民法院の一審判決で上記の判決を下した。同被告の代理弁護人は、上告するかどうかはまだ決まっていないとコメントした。
周正毅・被告は1999年から2003年、「農凱集団」の理事長在任中に、架空取引を行い、偽造の付加価値税の領収書を発行、会社の株を不正流用したとして、5つの罪に問われている。今回の法廷審理で、裁判所は、上海市民が原告とする同被告の金融と取引の詐欺罪という2つの罪状について、言及せず審理しなかった。
今回の判決前では、起訴される罪状を根拠に、最高刑の死刑を科せられる可能性がささやかれていた。
今年46歳の同被告は1980年代から、レストラン・オーナーから事業を始め、上海一番の金持ちに登りつめ、屈指の不動産開発業者に転進した。フォーブス誌は2002年当時、同被告の資産が3・2億ドルと試算した。後に、上海市中心部の不動産開発にめぐって、家屋の強制移転などの問題で住民に集団告訴された。2004年6月、「インサイダー取引」と「資本金登録の虚偽申告」との2つの罪が成立、3年の有期懲役を科せられた。
同被告の案件について、汚職容疑で身柄拘束され、取調べを受けている元上海市長の陳良宇・容疑者と関連があるとささやかれ、江沢民・元国家主席とその息子・江綿恒も関わっているとのうわさが流れている。
また、周正毅・被告とその妻が香港で設立した会社が上場していたが、2000年当初香港で犯罪を犯し、中国国内に逃げ込んだが、香港政府に指名手配されている。
(翻訳・叶子)