【大紀元日本12月4日】中国政府メディアの報道によると、青海省西寧とチベット自治区首府ラサを結ぶ青蔵鉄道の高速高原列車は、ラサへの主要な軍事輸送を担っているという。
新華社は中国人民解放軍側の情報筋の話を引用して、青蔵鉄道が軍事輸送の主要な手段一つになったと報じた。
アナリストは、こうしたやり方により、当局がこの鉄道を利用してチベット地域へのコントロールを強化するのではないかという懸念が増幅するかもしれないとコメントした。
報道によると、青蔵鉄道が約1年半前から開通して以来、旅行のためにチベットへの旅客と交易額は大きく上昇している。
青蔵鉄道は総工費42億ドルで、凍土地帯の路床を安定させる先進技術を採用し、その上、高山病を避けるために、密封した車体を使用したという。
中国当局によると、この長さ1140キロメートルの青蔵鉄道は、北京からラサまでかかる時間を二日間短縮できたという。以前は、選択できる交通手段は飛行機以外に、長くて苦しいバスの旅しかなかった。
新華社の報道によると、中国各地からラサへの貨物の7割は青蔵鉄道によって輸送されている。
別途の調査によると、今年10月まで、観光のためチベットを訪ねた人の数は372万人、昨年比64パーセント増である。
一方で、この鉄道がヒマラヤ地域の環境とチベット文化に脅威を与えたと厳しく指摘する声も強い。
(翻訳・侍傑)