英国:ノロウイルス大流行、毎週10万人感染

2008/01/04 更新: 2008/01/04

【大紀元日本1月4日】英国は1ヶ月前からノロウイルス感染が大流行し、すでに約200万人が感染し、現時点での感染者数は昨年の2倍になり、ここ5年間で最多感染者数を記録した。医師らは、1月末には感染者数がさらに増えピークに達すると予測している。今現在は毎週約10万人を越える人がノロウイルスに感染していることから、医師らは、ウイルスの感染を拡大させないように患者に対して自宅に留まるよう呼びかけている。

ノロウイルスは英国では「冬季嘔吐ウイルス」とも呼ばれ、感染性胃腸炎として英国ではもっとも多い病気の1つだ。感染した患者は嘔吐、下痢発熱の症状が現れ、発病期間は通常2日ほどだが、感染力がとても強いウイルスだ。英国における大量感染が発生し易い場所は病院学校および遊覧船がもっとも多い。

ノロウイルスの主な感染経路は、患者との接触やウイルスに汚染された食品或いは水の経口感染。または患者の糞便や嘔吐物に排出されたウイルスを含む小粒子が空気中に舞い上がり、それを吸入し食道を経過して消化管へ至る感染がある。日本の場合、この2つの感染経路のほかに、これまでにノロウイルスに汚染されたカキ、アサリ、シジミなどの二枚貝による食中毒があった。しかし、十分な加熱、食品取扱者や調理器具などからの二次汚染防止などの対策で、二枚貝による食中毒は最近少なくなった。

英国医療機関は、ノロウイルスの感染拡大を防ぐために、感染した患者に対して、症状が治まってもすぐには仕事場や学校に戻らないようにし、自宅で少なくとも48時間を待機するよう呼びかけている。同時に、ノロウイルスに感染した患者は、診療所または病院に出かける代わりに、電話にてアドバイスを求めるよう呼びかけた。

一方、医師らは、クリスマス休暇明けの小中学校で、学生らがノロウイルスに感染し、さらに家族への感染拡大を予測・懸念していることから、嘔吐や下痢の症状が現れた患者に対して、自宅に留まり、解熱剤や痛み止めを服用し、水を多く摂取して、電話による医師のアドバイスを受けることを勧めている。

(記者・周成、翻訳/編集・余靜)

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