【大紀元日本2月26日】25日のソウルに引き続き、26日の釜山KBS前でも、市民たちの抗議が続けられた。ニューヨーク神韻芸術団の釜山KBSホール公演を予定通り履行せよと促すためだ。神韻芸術団は、去る22-24日の三日間で4回のソウル公演を終えて、26日と27日は釜山で3回の公演を開く予定だ。現在は公演までわずか何時間と切迫しているが、KBS側と釜山公演主催社であるソナタ芸術企画が追いこみ交渉中だ。
主催社と主管である法輪大法学会、ソウル公演主催社の本社、民主市民連合など市民団体は、中共の代弁人に変わったKBSに対する抗議で受信料納付拒否運動を広げると発表した。
KBS側は去る12月17日、公演主催側に一方的に契約の解約を知らせてきた。KBSは昨年「神韻芸術団の公演内容の中で、中国政府の法輪功に対する弾圧を表現した内容がある」と言う点と「ホールの貸出を承諾することで、中国政府と外交的摩擦をもたらすおそれがある」と主張している。主催側は「 KBSが既に審議を経て、契約を締結した公演を一方的に取り消したことは、中共大使館の圧力のため」と主張し、契約を履行するよう促している。
ニューヨーク神韻芸術団は、主に中国系アメリカ人で構成された団体で、中国伝統舞踊と民俗舞踊を披露するものだ。ソウル公演では、アン・サンジュハンナラ党院内代表、朴ポヒ・韓国文化財団総裁など、政界、財界、文化界の人士などから「美しくて幻想的な公演」という絶賛を受けた。
20個公演作品の中に現在中国最大人権弾圧と知られた心身修煉の法輪功に対する弾圧を扱った二つの舞踊劇「昇華された蓮」と「覚醒」がある。ソウル公演では、一部の観客たちはこの二つの劇を最高の作品として挙げた。
昨年に引き続き、今年も神韻公演を観覧したアン・サンジュ代表は、「文化公演の自由は、妨害されてはいけないし、保障されなければならない」と釜山公演の順調な成功を祈った。同じく今年また神韻公演の場を訪れたキム・ソンジュ市民代表弁護士は、そのブログに昨年と今年も中共による神韻公演の妨害を詳しく紹介し、「芸術創作の自由が保障された民主主義の国で、芸術作品の公演が政治的理由で禁止されてはいけない」と明らかにした。
ソウルの公演場だった慶煕大・平和の殿堂側も中共大使館から 、「慶煕大学生たちの中国ビザ発給をしない」と言う圧力を受けたと文化日報(19日付け)とのインタビューで明らかにした。慶煕大側も KBS側と同じく一方的に契約解約をしてきたが、ここにソウル公演の主催社である大紀元時報は、「公演妨害の禁止処分申請」を行った。法院は、「主催側が、慶煕大に公演に対する詳細な情報を提供したし、事前契約を締結したので、一方的なホール貸出の取り消し通報は無效だ」として、主催社側を支持した経緯がある。
釜山公演の主催社であるソナタ芸術企画も仮処分申し込みをしたが、法院は私的な契約問題に法院が介入することができないという理由で申し込みを棄却した状態だ。
現在ソナタ芸術企画は、契約どおり公演が進行されなければ、「KBSビジネスの社長を相手取り、損害賠償請求訴訟を申し立てる」と明らかにした。
現在釜山初公演は、既に26日・2公演分の全席が売り切れ状態で、27日公演は80%以上もの前売り率を見せていると主催側は明らかにした。