【大紀元日本7月6日】灼熱の日ざしが照りつけた7月5日、都内で、中国の深刻な人権弾圧に心を痛めるネット有志300人が集まってデモを行った。中国の人権問題に目をつぶり、毅然とした意思表示をしない多くの日本の政治家への抗議だという。ギョーザ中毒事件、中国の人権問題などで日本国民の中国への厳しい視線が注がれる中、福田首相が北京五輪出席を明言した。
「中国の人権問題から目をそらすな!」
「首相の五輪出席はやめろ!」
「人権なくして五輪なし!」
「我々は助けたい!」
「フリーチベット!」
などのシュプレヒコールの声が力強く響き渡り、沿道の市民の注目を集める。熱い中、イデオロギーも宗教も、思想的な立ち位置も関係なく、心からのメッセージを市民に届けたい心情が伝わってくる。
振り返ってみれば、3月、チベット騒乱以後、一時はチベット問題がマスコミを賑わせたが、四川大地震によって人々の関心は大地震による死者や被災者の数に集まり、風化されつつある。ただし、チベット騒乱は日本人が中国の人権問題に関心を寄せるきっかけとなり、今回のデモのような草の根運動が展開されるきっかけともなった。
わずか数年前まではこのような問題に対する視線は冷たかった。大多数の日本人にとっては日常生活に追われ、よその国の事情に関心をよせる余裕も暇もなかったかも知れない。日本政府と同様に、視聴率のみを重視し、中国に配慮しすぎるマスメディアの姿勢がもっとも問われるべきであろう。
そんな中、YOUTUBE、ニコニコなど動画が日本で広まり、確実に影響を増している。また、MIXI、2CHなどのネット上のコミュニティーが形成され、情報を共有し、ネット発の草の根運動の展開が可能となった。
今回のデモは、このようなネット事情に加え、チベット騒乱をきっかけにネット型デモ行進に繋がった。
デモ隊のシュプレヒコールはさらに続いた。自分たちの信念を込めた内容だった。
「我々は待っている!」
「日本人よ目を覚まそう!」
「我々は信じる!」
「日本を信じる!」
ネット有志にエールを送りたい。
ネットの呼びかけで実現したデモ行進