【大紀元日本8月29日】北京市疾病制御部門の統計によると、中国北京で25日夜7時までに、H1N1型ウイルス感染が確認された症例は779人で、中国各都市の中でトップを占める。北京市疾病制御センターの鄒鍈(ゾゥ・イン)主任は、北京の感染確認者の中で死亡または危篤状態にある患者はいないと発表。
中新社の報道によると、鄒氏は、9月に約300万の小中高・大学などが始業し、地方から北京に戻ったり、旅行先から北京に戻る大量の学生がいることから、新型インフルの感染、重症患者の増加、また致死への可能性も排除しないとの見解を示した。特に学校での集団感染が懸念されている。
鄒氏は、学生に対して、学校が始まる前に健康に注視し、朝・昼の測定検査に力を入れ、大型の集団活動は必要でなければ開催しないよう呼びかけ、開催するとしても、室内ではなくて、戸外で行うことが重要だと強調。
鄒氏は、9月上旬から10月末までに北京で60歳以上の老人および小中学校の生徒約180万人を対象に季節性インフルエンザ・ワクチンの無料接種を行い、サービス業、医療関係者など感染リスクの高い人に対しては、勤務先ごとのワクチン接種を勧めた。
さらに10月1日の国慶節にあたり、「国慶・新型インフルエンザ防止制御方案および応急予備案」を制定。大型の集団活動の参加者は、朝・昼の測定検査を怠らず、練習などは戸外で行うようにという内容で、一旦、感染症例が出た場合は、直ちに隔離治療が行われる。
(翻訳編集・余靜)