【大紀元日本4月20日】モスクワの地下鉄爆発やポーランド大統領機墜落。6千万人が直面する深刻な中国西南部の大干ばつ。アイスランド火山噴火により欧州各地の航空便の相次ぐ欠航。さらにチリ、ハイチ、青海、チベットでの連続地震などが多く取りあげられている。最近のニュースを見ると、気候変動サミット(COP15)閉幕後の世界各地は、最も暖かい春を迎えた。平均気温は例年より1℃以上高く、まるで地球全体が熱を出しているかのようだ。
一連の出来事は、マーク・ライナス氏の著名な警告書『6℃:より温かい地球における我々の未来』(Six Degrees: Our Future on a Hotter Planet)を思い出させる。1℃~6℃の範囲で地球の温度変化のシナリオを描いている同書によると、「地球の温度が1℃上昇すると、ホッキョクグマ、ゾウアザラシのいる北極は消失。2℃上昇すると、サバからクジラが淘汰され、海面は7メートル上昇。3℃上昇すると、アマゾン熱帯雨林の大部分が火災で失われ、数十億の生態難民が中緯度地区に移動。4℃上昇すると、海面は更に5メートル上昇し、英ロンドンの夏季気温は45℃に達する。海洋生物の種は大規模に絶滅し、津波もひとしきり発生。6℃上昇すると、地球上の95%の種が絶滅する。」
国連IPCCの専門家が作成した07年第4次評価報告書によると、地球温暖化は事実であり、この現象の90%は、人類の活動による温室ガスの濃度が高まったことを起因とする可能性があるという。現在、人々は地表上の二酸化炭素排出量削減で争っているが、気候変化を2℃内に抑えようとする行動さえ具体的に実現されていない。
頻度の高まる一連の災害を目の当たりにすると、2012年の大予言を思い出さずにはいられない。グーグルで「2012」を検索してみると2・4億の関連情報にヒットする。マヤ人の預言では2012年は太陽第5紀の終わりであり、その後は過去と全く関係のないものが新たに始まるとある。キリスト教徒はこの年代を借り「聖書」の中の大災難と大審判を描述している。太陽嵐、地磁気反転、温室効果、小惑星の地球への衝突、環境汚染、伝染病、戦争、洪水、地震、津波などの異常現象が発生する時、人類は壊滅的な災難に遭遇すると科学者たちも信じている。
数年前、NASAが衛星を使って宇宙からサタンの顔のような地球と上空の群雲の写真を撮影している。最近では悪魔が叫んでいるようなアイスランド火山の3つの火口の写真も撮影されている。これらの写真は人々に、この星が平穏ではないことを警告しているのか。