【大紀元日本5月6日】四川省宜賓市長寧県硐底鎮では4月27日朝から地盤陥没が出現し始め、一週間後には計26か所に大穴が開いた。これらの穴の直径は大きく、底が見えないほど深い。また穴の出現は同鎮紅旗村と石埡(お)村に集中しており、一部の穴では崩落が拡大し数日前に直径40メートルだった穴が約60メートルにまで広がっている。両村の112戸が避難したという。新華社通信が伝えた。
穴は突然現れた。原因は現在調査中だが、地震が頻発する中、地元では地震との関連性を懸念する不安の声が広がっている。
「穴ができたのは昨日の午前3時過ぎのこと。大きな音がしたので飛び起き、そのまま眠れなくなってしまった」
石埡村の陳さんによると先ず「ドーン」という音が聞こえ、次に十数秒間「ザーザー」という音がしたという。これらの地盤陥没後、土砂が落ちる音がするたびに、穴に家や人が飲み込まれるのではないかと、陳さんは緊張する。
同村ではこれらの穴が5つ出現している。
近隣の紅旗村では更に多く、21か所に穴が出現している。穴の一つに縄をつけた石を投げ込み深さを測ろうとしたところ、50メートルの長さまで縄を垂らしたが、底には届かなかったという。また、これらの穴が出現した時、底の方から水の流れる音がしたため、地下に川が流れていると村人は考えているようだ。
一部の村民の家では、陥没の前兆である亀裂が入ったため、家を離れざるを得なくなり、テント住まいをしたり、親しい家に身を寄せている。
これらの穴の拡大で自分の家を離れた村民の数は、当初の5月3日の5戸から、5日現在の112戸、合計290人に増加している。