【大紀元日本5月13日】中国各地で最近発生している一連の児童を対象とする集団襲撃事件が国中を揺るがしている中、12日午前8時頃、陝西省漢中市南鄭県にある幼稚園で12日、園児らが刃物で襲われ、7人の児童と2人の大人が死亡、20人以上が負傷する事件が発生した。3月末以来6件目の児童襲撃事件。国営新華社通信は同日朝速報を出したが、その後記事を削除した。
地元政府の関係者によれば、死亡者全員と負傷者のうち13人は皆、園児だった。
目撃者の情報によると、殺人容疑の男性(48歳)はその後自宅に戻り自殺した。幼稚園園長もその場で殺害された。
国営新華社通信は同日朝、速報の記事を出したが、その後記事はネット上から削除された。また、同事件に関する発言も掲示板から削除されているようだ。
中国では今年3月から幼い子供を狙った無差別殺人が相次ぎ、民衆の間で大きな不安を引き起している。幼稚園に男性スタッフを置くことなど、学校の治安を強化する対策を各地で緊急に講じる中、今回の事件が再び発生した。貧富の格差や幹部の汚職など様々な社会問題に不満を抱く一部の民衆が、弱者に矛先を向けていると専門家は指摘している。
(記者・古清児、翻訳編集・叶子)