日中両国首脳会談 「目立った成果なし」

2010/06/02 更新: 2010/06/02

【大紀元日本6月2日】二日の訪日を終え、中国の温家宝首相は昨日、成田空港を離れ、次の訪問先モンゴルに向かった。5月31日に首相官邸で鳩山総理と1時間余りにわたって会談し、東シナ海ガス田共同開発、食品安全推進イニシアチブ、韓国の哨戒艦沈没事件などの問題についての意見交換が行われ、数々の合意事項に達したが、混迷中の鳩山政権を飲み込む友好の演出で「目立った成果なし」と日本や海外のメディアはコメントした。

一方、対外報道を担う国営通信社「中新社」は、温家宝首相の訪日について、「日中両国政府の政治的信頼関係は相当高い水準に達しており、両国政府が友好関係重視の姿勢を見せたと日本メディアが分析」していると報道した。アジア危機の最中での温首相の今回の訪問は、中国外交戦略において重要であるとし、温首相が来日中の市民と公園でラジオ体操するなどの民間外交を演じる腕を賛賞した。「外交以上の効果を果たした」と高く評価している。

注目される韓国の哨戒艦沈没事件についての報道も両国間の温度差が見られ、「北朝鮮に対し一定の距離を置く姿勢を示す一方、国連安全保障理事会での対応についての明言は避けた」と日本国内では報道されているが、「中新社」の報道では、「この問題において、長期的な視点と深い洞察力を以て、どちらも庇わない立場を取る。つまり朝鮮半島の平和安定にプラスになる方法で対応する」と強調している。

両国首脳の会談は昨年12月、コペンハーゲンでの地球温暖化会議以来初めてのこと。鳩山首相就任以来、中国最高指導部の指導者との7回目の会談となる。

会談では、鳩山首相は北朝鮮問題を提起し、国際社会が一団となって北朝鮮に対応すべきとし、中国政府に協力を求めた。

また、鳩山首相は4月に発生した両国の軍艦摩擦や、5月の海洋調査の際の対立に言及し、中国政府に自粛を求め、両国の対立を避ける政策対話の実現に前向きであることを表明した。

緊急時に備えての両国首相間のホットラインの開設に両首脳とも合意し、防衛当局間の連絡体制の強化にも共同認識を示した。

東シナ海ガス田の共同開発問題については、温家宝首相は関連条約締結の正式交渉をスタートすることに同意した。

今回の訪日で、両国は食品安全の備忘録や、省エネ、環境保護に関する協力合意書を締結した。

(翻訳編集・叶子)
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