【大紀元日本6月16日】中央アジアのキルギス共和国で起きた民族衝突は、ますます激化している。最新の情報によると、11日から15日までに176人が死亡し、負傷者は1820人に達した。隣国のウズベキスタン共和国は、国境を開放して難民を受け入れていたが、14日に国境を閉鎖した。難民の多さに対応しきれないからだという。
中国政府も14日夜から、キルギス在住の数千人の華僑を国外退去させている。
10日夜、キルギス第2の都市オシで、キルギス系とウズベク系住民の武力衝突が発生、大勢の死傷者を出した。キルギス臨時政府は、関連地域で緊急事態を宣言した。
それを受け、ウズベキスタン共和国政府は、一旦は国境を開放して、ウズベク系住民約8万3千人を受け入れたが、国際社会による人道的な支援がなければ、大勢の難民の受け入れは困難だとして、14日、同国政府は国境を閉鎖した。
キルギス臨時政府は、事態が制御不能になったため軍隊を導入したことを公表、ロシアにも軍事支援を要請したが、「他国内部の衝突に干渉しない」との理由で断られたという。
(翻訳編集・叶子)