【大紀元日本7月15日】最近、正体不明の飛行物体が中国の杭州、新彊、瀋陽などの各地で確認され、論議を呼んでいる。6月30日、新疆で観察された「UFO現象」は、「アメリカが発射した巡航ミサイル」という説もあるが、中国科学院南京紫金山天文台の王思潮研究員(教授)は、7月9日、中国国内メディアの取材に対して、ミサイルではないとの見解を示した。また、「歴史上、確かにUFOは確認されている」と語った。
6月30日午後11時45分頃、新疆ウイグル自治区ウルムチ市の上空で、正体不明の円形発光体が観察された。後ろに長い扇形の白光を伴いながら、ゆっくりと東の方へ飛んで行った。市民が写真撮影に成功。ネット上にアップされ、話題を呼んでいる。
しかし、新疆天文学会の宋華剛事務局長は、この物体はUFOではなく、同日アメリカが打ち上げた大陸間弾道ミサイルであると指摘した。
事実、同日未明、アメリカ軍はカリフォルニア州のヴァンデンバーグ空軍基地から大陸間弾道ミサイルを発射し、7千キロ以上離れたマーシャル群島付近の標的に命中している。
しかし、中国科学院南京紫金山天文台の王思潮研究員は、宋氏の指摘を否定している。「新彊とカリフォルニア州の距離は、7千キロを遥かに超えている。録画を見ると、新疆で観察されたUFOは、中間の光団が非常に明るく、しかも奇妙に変化している。現在の状況から判断すれば、アメリカの巡航ミサイルの可能性は排除できる」と分析する。
30年前からずっとUFO現象を研究してきた王研究員は、UFOについて次のように説明している。
「歴史上、確認されたUFOは確かにあった。私は1971年以降中国で記録された20件近くの螺旋状、扇状、光団状のUFO現象について、詳しく調査し、定量・半定量の分析を行なってきた。その結果、地面から130キロメートルから1500キロメートルの範囲で何度も奇妙な飛行物体が現れていることが判明した。飛行速度は第一宇宙速度より遥かに遅く、毎秒0.29キロメートル以下で、かつ1460キロメートルの高度で地面と平行して25分間飛行した物体もある。地球の引力に抵抗できる機能を持つ宇宙飛行物体であることを物語っている。そうでなければ、とっくに墜落しているはずだ」