【大紀元日本7月17日】韓国軍の哨戒艦「天安」が3月26日、船体が二つに折れて沈没、46人の死者を出した事件で、北朝鮮の魚雷攻撃によるという韓国側の調査結果に、北朝鮮は断固否定して来た。しかし北朝鮮国内で発行された一枚の宣伝ポスターが再び、北朝鮮の事件関与に物議をかもし出した。
北朝鮮に出張した中国人ビジネスマンがこっそり撮影したこのポスターは、北朝鮮の兵士が哨戒艦を二つに破壊しているイメージが描かれ、「一挙に侵略者を粉砕」と宣伝していた。匿名を条件に米RFAの韓国駐在記者に話したこの中国人によると、取引先の北朝鮮高層貿易関係者は、北朝鮮の軍事力に誇りを持っているという。「国連が制裁するかどうかに関係なく、我々は自分たちの行動を永遠に停止しない」と、これらの貿易関係者が彼に話したという。
「北朝鮮高層が天安沈没関与を否定しながら、このような宣伝ポスターを発行するのは、理解しがたいことだ」とこの中国人は話した。
韓国のある軍事専門家の分析では、ポスターに描かれた二つに折れた船は、ほかでもなく、天安号のような哨戒艦のタイプだという。「兵士の士気を激励するため、このようなポスターを発行したようだ」と同アナリストは分析する。
北を脱出したある人の話によると、北朝鮮にいる親友から、ある噂が北朝鮮軍の中で広まっている。「天安沈没後、軍の中で、『我々の英雄である海軍は致命的な一撃を打ち出した』との噂が広まっている。同時に、兵士らは、北朝鮮が関与したと譴責するのは韓国の陰謀だとも通達されているため、みんな困惑している」という。
(翻訳編集・趙MJ)