【大紀元日本8月2日】「南京の皆さん、助けてください。我々は危険な窮地に立たされています」。これは、昨年10月南京市栖霞区地区の住民による書き込みで、その9ヶ月後の7月28日にこの地で、死者259人とされる大惨事が発生した。
昨年10月24日、南京の地方サイト「西祠メディア」に「韶飯」と名乗るネットユーザーが冒頭の書き込みを行い、「こんな住宅密集地に天然ガス工場を作ってしまうのは、時限爆弾を設けるようなものだ」と憤りをあらわにした。
また、栖霞区住民の強い反対を押し切ってガス工場の建設に踏み切ったことに対し、「爆発が起きたら、とんでもない災難になる」と警告した。
7月28日、栖霞区邁皋橋一帯
太枠内は天然ガス工場。左側は今回の爆発の発生源とされるプラスチック工場。周りにはホテルや住宅が密集する(ネット写真)
で、全南京市が震動を感じるほどの大きなガス爆発事故が起きた。周辺は、十数個の住宅団地や幼稚園、大型スーパーなどが密集する場所であった。地上には、ガス工場やプラスチック工場、ガソリンスタンド、天然ガススタンドが点在し、地下にはガス管が縦横に走っている。このような場所では、1カ所のガス管の損傷により、爆発は瞬時に広範囲に連鎖し、その人的・物的被害は甚大である。
現地住民劉さんの話によると、事故現場周辺では、5月にもガス漏れ事故があったばかりで、数千人の住民が緊急避難させられたという。「事故があったにもかかわらず、何の措置も取られていなかった。これは人為的な事故だ」と怒りをあらわにした。
(翻訳編集・張YH)