【大紀元日本8月10日】中国雲南省の有名な景勝地である「滇(てん)池国家風景区」に、区内の森林を勝手に伐採し土地を開墾して農耕生活をする人々が出現。「遊耕村」と呼ばれ問題になっている。
滇池風景区の中にある「西山森林公園」は、緑化率が92.5%で、1千種を超える植物を誇る昆明のランドマークとして知られている。園内での個人的開発は禁止されているにもかかわらず、十数か所の山地が広範囲にわたり開墾されており、家畜を飼う者まで現れており、原始生態系が深刻に破壊されている。
雲南省地元紙「昆明日報」の報道によると、区内の森林を勝手に伐採し土地を開墾する人々が現れた。トウモロコシや果樹を植えるだけでなく、木造家屋を建ててレストランを開いたり特産品を売っているという。開墾者の家の付近では、伐採された大きな松の木が地上に倒れたままになっている。
付近の住民の話によると、これらの人たちはよそから来た者で、およそ6、7年前からこのような状況が発生しているという。耕作地は常に移転しており、耕作地に合わせて移住する。初めのころは政府が許可したのだと思っていたが、後になって開墾者たちが勝手に園内に侵入し、「遊耕」生活を送っていることを知ったそうだ。
法に基づき、これらの違法開墾に携わる「遊耕戸」の人々は、罰金を科し処罰することができるが、現地政府の取り締まりが徹底していないため、中国指定の風景区内で人が農作をするというおかしな現象が現れていると「昆明日報」は指摘している。
(翻訳編集・坂本)