【大紀元日本8月15日】大型タッチパネル、高速通信サービスWiMAX、そして高度なマーケティング頭脳--。これまでにない新しい機能を備えた自販機が登場した。
10日に2台、東京・JR品川駅に設置された同機は、自販機上部にあるセンサーで顧客の年代・性別を判断し、季節や時間帯などに応じた商品を表示させる高度な「マーケティング頭脳」をもっている。
次世代飲料自販機の大型ディスプレイに表示された商品を指さす顧客(撮影・大紀元)
見た目も斬新で、商品は、従来機のようなカンやペットボトルのレプリカが置かれる形ではなく、47インチの大型ディスプレイに表示されるのみ。顧客がディスプレイをタッチして操作し、商品を選ぶと、音とともに商品がポップアップされ、ゲーム感覚で楽しく飲み物を買うことができる。見た目の珍しさもあってお盆の帰省客や通勤客が写真を撮る姿が多く見られた。
高速通信サービスWiMAXも搭載する同機は、最新の情報・コンテンツが配信される。また同社の発表によると、災害発生時には遠隔操作により飲料を即時に無料提供できる「災害支援ベンダー」になるという。
この3つの特徴をもつ次世代型の飲料自販機を発表したのは、清涼飲料卸・飲料自動販売機事業などを行う、JR東日本の完全子会社JR東日本ウォータービジネス。同社は、電子マネー「Suica」対応機と、商品がひとつのメーカーだけでない「ブランドミックス機」を機軸に、次世代飲料自販機の展開を進めてきた。
今後、2年内に500機を東京近郊のJR東日本駅構内を中心に設置する予定だ。