【大紀元日本8月20日】17日、湖南省永州市で開催された考古学のシンポジウムで、秦の始皇帝の兵馬俑を超える規模の古代石像群が同市で発見されたと発表された。中国国内メディアが伝えた。
発表者の永州市道県管理所の唐忠勇・所長は、発見された石像は数が多く年代も古いうえ、技法が独特で表現も豊かなため、「世界の奇跡」と評した。
発見された石像群は、道県南嶺大山の鬼ザイ嶺遺跡(ザイは「山」の下に「思」)にある。約150ヘクタールの地表にわたって、5000体以上が存在していたという。地下2メートルにも多くの石像が埋まっていることがわかり、中国の考古史上、最も規模の大きい石像群であると唐所長は紹介した。
また、石像群は中国で最も歴史の古い石人像群でもある。その9割は秦漢時代以前に制作されたものだが、唐・宋・元の時代まで制作が続いていたとみられる。地上で発見された石像の3割は5000年前に作られたものとされる。
石像の大きさは30~100cm程度で、中には文官や武官、一般の兵士や妊婦などさまざまな像があり、ほとんどは座っているという。
考古学者は、石像が発見された鬼ザイ嶺は昔は祭壇で、石像は祭祀に使われていたとの見方を示している。
(翻訳編集・張YH)