【大紀元日本8月24日】昨年8月に創刊された「人民日報」チベット語版の1周年の節目に、国内のメディアを統制する中共中央宣伝部は18日、同紙に対し、寺院を含めてチベットの隅々にまで浸透させなければならないなどの指示を出したもよう。
中国国内の「中国新聞出版ネット」19日の関連報道によると、中央宣伝部のトップ劉雲山氏は、人民日報チベット語版に対して出した指令で、「中央の精神を宣伝する重要な陣地として発展させ、チベット輿論宣伝の最前線を占有せよ」と命じたほか、発行範囲をさらに拡大し、居住地、学校、企業、村と寺院まで、「チベットの隅々を覆い尽くす」よう指示を出したという。
人民日報チベット語版は、人民日報とチベット日報が共同で創刊し、国内では少数民族の言語で発行される初の中国政府の機関紙である。その目標は、「輿論宣伝の最前線を占有し、チベットの輿論戦争の主導権を握る」こととされている。
一方、今月中旬にチベットで開かれた「チベット仏教寺院の民主管理経験交流会」で、中共統戦部の杜青林部長は、寺院に対する民主的管理との党の宗教方針は、「政教合一」制度を完全にひっくり返したと強調した。チベット寺院の管理について、「政治上信頼できる」僧侶を寺院管理委員会に抜擢し、チベット仏教の規定を「時代に合わせた解釈」にするよう述べた。
(翻訳編集・叶子)