【大紀元日本8月27日】北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が26日中国を訪問したと、韓国政府情報筋が伝えた。後継者の三男・金正銀(キム・ジョンウン)氏が同行したという情報も、韓国メディアで報道された。来月の労働党代表大会で権力移譲の宣告がされるとの見解に基づき、金総書記の中国訪問は、後継者への中国側の支持を求めるためと見られている。
BBCの報道によると、金総書記の一行は26日午前、父親である金日成前総書記が通った吉林市内の毓文高校を訪問したという。同学校の学生がBBCに、学校付近の交通は閉鎖され、学校のクラスの多くは授業が停止されたと話した。
今回の訪問が事実であれば、今年5月以来2度目の中国への電撃訪問となり、その目的が注目されている。
韓国・聯合ニュースの北京駐在記者の報道では、26日朝、吉林市内の高級ホテル、霧淞賓館に宿泊しているもよう。来月の党代表大会で予定されている後継者への権力移譲問題について、中国と緊急協議を行うためであるとしている。
中国外交部の武大偉副部長は26日、韓国仁川で質問された際、「中朝両国は親密な友好国」「両国リーダーらの交流と訪問は正常である」と答えた。間接的に金総書記の訪問を認めたと受け止められている。
また、韓国のメディアによると、金総書記の専用列車は、北朝鮮の咸鏡北道(ハムギョンブクト)から吉林省集安を通って中国に入った。これまでは、新義州(シンウィジュ)を通って中国入りしていたが、7月に大洪水で街のほとんどが浸水したため、ルートを変更したと見られる。後継者の金正銀氏も同行した可能性が高いと報道している。
一方、25点xun_ネ来、カーター元米大統領が朝鮮を訪問しているため、中国訪問のニュースを疑問視する見方もある。
(翻訳編集・趙莫迦Zhao Mojia)