【大紀元日本8月30日】トラックの運転手なら、中国に生まれなかったことに感謝すべきだ。北京市とチベットを結ぶ京蔵高速道路では、約100キロの渋滞が13日間も続いている。「人類史上、最大の渋滞」とガーティアン紙などの外国メディアが皮肉っている。
関連政府機関によると、この渋滞は9月中旬まで続く見込み。
同高速道路は、北京市と北西地域を結ぶ幹線道。8月15点xun_ネ来、北京市から約100キロの張家口市までのエリアで渋滞が発生しており、内モンゴルから北京まで通常3日で着くところ、現在は1週間以上かかるという。
渋滞車両の運転手に弁当を売り込む露天商(大紀元)
報道によれば、渋滞に巻き込まれた多くの運転手は路上でトランプなどをして暇をつぶしている。高値で食べ物を売る露店まで現れたという。
北京市交通管理局は、この渋滞は9月中旬まで続く見込みと見解している。
今回の大渋滞の原因について、政府関連機関は周辺道路の補修工事と石炭を運搬するトラックの集中を指摘しているが、外部の間では根本的な原因は管理の不行き届きという見方が根強い。
工事や集中的なトラック運送など、ちょっとしたことで幹線道路が機能しなくなっている。中国では、経済成長が内陸に拡散する次の段階で、このようなシナリオは頻繁に起きるようになるのだろうか。
渋滞に巻き込まれる車の大半は石炭を運搬するトラックである。この高速道路のほかに、国道110号線と高速道路208号線という2つの迂回ルートがあるが、道幅が狭い、石炭の積載超過に罰金を科せられる、高速料金が余計にかかるなどの理由から、たとえ渋滞に巻き込まれても運転手らは迂回ルートを選ばないという。
(翻訳編集・叶子)