【大紀元日本9月2日】中国海軍の北海艦隊は9月1日から、青島市東南部の黄海海域で実弾軍事演習を行う。新華社は中国国防省の公表として、同軍事演習は年度計画で決めた定例訓練であり、主要な課題は軍艦の大砲射撃と報じた。
同演習に参加する北海艦隊の艦艇と戦闘機の多くは去年10月1日、中国の建国60周年の軍事パレードで登場していた。
一方、軍事専門家からは、今回の軍事演習は米韓両国が近いうちに黄海で行う共同軍事演習をけん制するため、との見方が出されている。
中国が今回の軍事演習を公表する前、米韓両国はすでに9月に韓国の西側の海域(黄海)で5日間の共同軍事演習を決めたが、中国側が実弾軍事演習を公表した後、米韓両国の軍事演習は9月5日、すなわち中国の今回の軍事演習が終了した翌日に行うと変更された。
日本海や黄海で行われる米韓両国の一連の軍事演習に、中国側は「家の前の挑戦」と見ており、「苛立っている」とAP通信の報道は指摘している。
米韓両国は8月、8万人余りの兵士が参加する大規模演習を行った。一方、中国海軍の艦艇と戦闘機も7月に、東海と南海などの海域でそれぞれ実弾演習を行った。
軍事専門家は、中国軍は最近異様なほど海軍の軍事演習を頻繁に公表していると指摘、中国政府は米韓両国の軍事演習問題への強硬な姿勢を示すためと分析した。米マレン統合本部長は今年6月、ワシントンでのスピーチで、中国の軍拡に「非常に憂慮」と話した。近年中共軍は「反介入」などのハイテクの武器と戦力を急速に構築した。これらの武器は、米国の艦隊やアジア太平洋地区の安全のための軍事力への攻撃を目的にデザインされているという。
(翻訳編集・叶子)