【大紀元日本9月14日】北朝鮮の金正日総書記が先月末に中国を訪問した際、後継者とされる三男ジョンウン氏を同行させ、中国の胡錦濤主席に紹介したと、13日付の韓国紙・朝鮮日報が報じた。
同記事は中国の対北朝鮮貿易業者である消息筋の話として伝えた。これによると、ジョンウン氏は訪中期間中に、3人組の警護を付けて金総書記に同行した。メディアへの露出を避けるため、金総書記とは別の車両に乗り、随行員の一員のように行動していたという。
また、8月27日に吉林省長春市で開かれた胡錦濤主席による歓迎夕食会で、金総書記はジョンウン氏を胡主席ら中国指導部に引き合わせたという。この席で、金総書記は「複雑多端な世界情勢のなか、朝中親善のバトンを後代にしっかり渡すことが我々の歴史的使命だ。代を受け継ぎ朝中親善を強化、発展させることは、北東アジア及び世界の平和と安定を守護するうえで重要な問題だ」と述べたようだ。
今回の報道によると、胡主席にジョンウン氏を紹介した金総書記は、上機嫌に中国の名酒・芧台(マオタイ)酒を豪飲し、随行員も酔いつぶれたという。中国が金ジョンウン氏による権力世襲を承認したと同記事は分析している。
中国はこれまで北朝鮮への援助を「崩壊しない程度に」行って来たが、昨年からは「北朝鮮が自力で再起できるように」と大幅に増やしたと同記事は指摘した。
これらの「無償援助」と同時に、北朝鮮を経済改革へと誘導する「経済協力」方式も採られていると関係者は証言した。北朝鮮も近く、「北朝鮮式経済改革」を打ち出すのではないかと見られている。
(翻訳編集・張YH)