【大紀元日本9月15日】広東省東莞(とうかん)市政府は今週、100人の幹部夫人を対象とする研修会を開き、夫を汚職から守るためのガイダンス指導を施した。しかし、汚職対策として期待されるはずの廉政(クリーンな政治)教育は「どうしようもない手段」と各方面から思わぬ批判を浴びた。
これまでも同市は、 資料を配布して幹部夫人の廉政に対する意識を高めようと取り組んできたが、正式に夫人らに研修を受けさせたのは今回が初めてのことだった。対象者の80%が出席したという。
地方紙「華業晨報」は、汚職の根絶には民主制度と法の整備が必要とし、幹部夫人を対象とする廉政教育はどうしようもない手段であり、廉政を築くことを皮肉っているに過ぎないと批判した。
「人民網」は、今の汚職幹部のほとんどに愛人がいることを指摘。 中央紀律検査委員会の調査によると、95%の汚職幹部に愛人がいるという。大半の愛人は幹部の金が目当てだ。幹部夫人のみならず、愛人らにも研修を受けさせる必要があるのではないかと同紙は反論する。
研修での具体策は、贈賄の拒否を心得ることと枕元で夫に「正しい考えを注ぎ込む」ことが伝授されたという。
(翻訳編集・高遠)