【大紀元日本9月28日】26日の中国衛生部の公告によると、チベット自治区の林芝(ニンティ)地区朗県で、人から人への感染と見られる肺ペスト感染が発生し、これまでに5人が発病、うち1人が死亡した。
同感染地区はチベット自治区の東南部に位置しており、ヒマラヤ山脈の北側にある。
公告によると、同感染症は先週の23日に確認された。死亡した1人は腺ペストから継発した肺ペストであり、そのほかの4人は肺ペストで、隔離治療を受けており、うち、1名は重体、3人の容体は安定している。
チベット自治区政府は感染地区で公共衛生事件の緊急対策を発動、専門家を現地に派遣して調査を行っているもよう。同衛生庁は、感染の拡大はすでに防げたとしている。
中国衛生部の公告は、9月18点xun_ネ降同地区を訪れた人を対象に、発熱や、咳などの症状がある場合、速やかに治療を受けることを呼びかけている。
報道によれば、チベット自治区はペストの感染多発地であり、毎年動物間での感染が発生している。2008年9月には、2人が肺ペスト感染により死亡した。ヒマラヤ山脈に生息するマーモットが主要な感染源である。
去年8月には、中国青海省のチベット自治州でも肺ペストの感染が発生、3人が死亡した。
中国の一部の地区ではペストワクチンの予防接種が行われているが、チベット自治区ではまだ完全に普及していないもよう。
(翻訳編集・叶子)