【大紀元日本9月28日】「泉の城」と称されるほど市内に多くの泉が存在する山東省済南市。その中でも「天下第一泉」と呼ばれる「趵突泉(ほうとつせん)」が、23日朝に1966年の観測以来最高の水位30メートルまで上昇したと、済南時報が伝えた。同泉は、今年の上半期、降水量が極端に少なかったため、湧き水が止まるのではないかと危惧されていた。
同紙によると、今年の上半期は最低水位27.55メートルを記録した。しかし雨期に入り状況は一転、特に8月の済南全市の平均降水量は64年ぶりに426ミリ以上となり、趵突泉の地下水位の上昇を助けた。9月23日朝、泉の水位は30.01メートルに達した。
現在、済南全市の平均降雨量は例年通りの663ミリほど。市内の泉の湧出量は30万立方メートルに達し、高く湧き出す泉は、中秋節を利用して訪れた観光客を大いに楽しませている。
趵突泉は早くから古代文献に「済南の名泉」として伝えられている。専門家が河南省安陽で出土した甲骨文を検証したところ、趵突泉の名は3500年前の商代の史料に記録されているという。