【大紀元日本10月2日】中国では最近、鶏の肛門から作った油(以下・鶏肛油)が市場で流通していることがメディアに取り上げられた。この種の油にはカビ毒の一種アフラトキシンが含まれており、発がん性が非常に強いという。今年3月にメディアの報道で注目を集めた、排水溝や下水溝に溜まった油から再生した「地溝油」の問題で、食用油の安全性に対する意識が高まっている消費者の間で、再び話題となっている。
この問題は、山東省や、江蘇省、深セン市などの各地メディアで相次ぎ報道された。9月下旬頃、山東省徳州県で内部告発により、鶏肛油を製造する業者が摘発された。この業者は、鶏肛油で作ったエビと魚のフライと豚足料理を毎日大量に出荷していた。現場では、地溝油(排水溝や下水溝に溜まったクリーム状の油を濾過し、精製した安物の食用油脂)も発見された。
鶏の肛門にはリンパ節が大量に集中している。リンパ節の中の成分マクロファージは、体内に侵入した細菌、ウイルス、又は発がん性物質を捕食できるが、これらを分解することはできない。それにより、鶏の肛門にはウィルスと発がん物質が大量に含まれ、中国では、鶏肉を加工する際にその部分を切り落とす。
医学専門家は、「鶏肛油には、発がん性物質アフラトキシンが大量に含まれる。その毒性は地溝油よりも強い」と指摘する。
現時点では、鶏肛油が中国のほかの地区でも流通しているかどうかは不明である。
(翻訳編集・叶子)