【大紀元日本10月13日】7日、中国で炭鉱責任者が直接坑道に降りて、安全検査を監督する規定が正式に施行された。
中国の国家安全生産監督管理総局が公布した新規定は、鉱山企業に対する生産現場の安全管理を強化を求めるものだ。主要責任者、指導班および副シニアエンジニアが順番に作業グループと共に坑道に降り、同時に出ることが義務付けられた。また主要責任者は、月5回以上これを行うよう求められている。
個別の炭鉱が「鉱山長補佐」を抜擢し、関連規定に対処する現象に対応したもので、炭鉱責任者が代理を立て自ら検査を行わない炭鉱企業には75万ドルの罰金が科される。
これを受け同日、石炭産地の黒竜江省、河南省、山西省など、各大手炭鉱グループが坑内の重要部分を検査。生産現場の安全確認を行った。
今年7月温家宝首相は、鉱山管理者が作業員と共に坑道に降り、鉱山主に坑内の安全問題を報告するよう指示している。だが米VOA中文ネットによると、多くの炭鉱では責任者のかわりに代理人が坑道に降りている実態を中国国営メディアが伝えていた。
昨年、中国では2600人以上が炭鉱事故の犠牲となった。前年に比べ減少しているものの、今年1月から6月までの鉱山事故による死者は昨年同時期より増加しているという。
(翻訳編集・坂本)