【大紀元日本10月19日】14日、陝西省洛南県を流れる黄龍河と石門河が突然、多彩な色に染まった。同県にあるモリブデン鉱滓ダム(選鉱くずを貯留するダム)で漏えい事故が発生したため、河川の水が汚染され変色した。汚染は約30キロにおよぶと予想される。
西安夕刊の報道によると、その日、同県の石門鎮にある石門河橋付近の石門河の河水が黄色く変色し、3キロ先の河水は青褐色に変色。別の村の付近にある黄龍河の河水は赤黄色に変色していた。現地村民によると、河水は上流の鉱山により汚染された。
黄龍河は石門鎮黄龍鋪村に源を発し、石門鎮黄龍鋪、陳澗、水岔などを経て石門河と合流し、その後、黄河の支流である洛河(らくが)に流れ込む。
「以前は魚やエビがおり、家畜も飲めるような澄んだ水だった。この河で洗濯をしていた」と、村民は皆怒りを露わにしていた。今、裸足で河に入ると皮膚がかゆくなり、10点xun_ネ上も治らないため、誰も河に入らないという。
調査によると、石門河、黄龍河の河水汚染の主要原因は、陝西秦嶺モリブデン公司の鉱滓ダムパイプ包布の老化による漏洩である。現時点では汚染レベルは公表できないと、洛南県環境観察大隊の関係者は話した。同関係者によると、河水の黄色や赤色は主に上流採鉱区の鉱物中に硫黄、鉄イオンの含有量が高く、加水分解を通じて酸化鉄を形成するためと説明している。
今回漏えい事故を起こした陝西秦嶺モリブデン業公司は同県環境部門より生産停止および緊急設備修復措置命令を下された。環境部門責任者は、同公司に法的処罰を下したと伝えている。
(翻訳編集・坂本)