【大紀元日本10月19日】生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が18日、名古屋国際会議場(名古屋市熱田区)で開会した。193カ国・地域の代表団が参加している。
日本では、京都議定書を採択した地球温暖化防止京都会議以来13年ぶりの国際規模の環境会議になる。COP10議長を務める松本環境相は開会であいさつし、「生物多様性保全の新しい国際目標や遺伝資源の利益配分の取り決めなどが重要な議題だ」と述べた。
遺伝資源が豊富な途上国は、利益の還元を定める範囲の拡大を要求し、経済活動への影響から利益配分を最小限に抑えたい先進国と対立する。環境保護に役立てるための国際ルール「名古屋議定書」をめぐり議論が交わされたが、ルール範囲は不透明なのが現状だ。これを打開するため、COP10では専門家による作業部会が設置されている。