【大紀元日本10月25日】日本のOA機器メーカー、リコーグループの中国工場で10月20日から、賃上げなどを求めるストライキが発生。現在も続行しているという。米RFA放送が報じた。
ストライキが発生したのは、南部の広東省深セン市にあるリコーグループの子会社「リコー越嶺美」と「リコーデジタル」の2工場。それぞれ1千人以上の従業員を抱えており、今月始めに、両工場の合併が発表された。
これを受け、従業員側が、基本給1000元から1800元への増給、解雇される従業員への退職金の割増などの条件を会社側に提示した。会社側はこれらの要求を拒否したと報道されている。
ストライキに参加した従業員によると、ストライキは20日から始まり、現在も続いている。参加者は約1千人余りで、勤務時間内には工場内に留まり、過激な行動はなく、極めて理性的で平和的に行われている。
会社側は、従業員代表と交渉し、操業再開の協議にまで持ち込んだが、従業員側は、代表者が会社側に買収され自分たちの声を代弁しなかったとして協議の受け入れを拒否。新たな従業員代表を選出して会社側との再交渉を要求しているが、会社側はその要求を拒否している。双方はいまだにこう着状態にあり、会社側は、操業を再開しない従業員は強制解雇すると通達したという。
電話取材に対して、リコーグループの現地事務所は、コメントを一切拒否している。
(翻訳編集・叶子)