【大紀元日本11月29日】ドイツを公式訪問中のロシアのプーチン首相は26日、同国メルケル首相との会談後の共同会見で、2011年にも世界貿易機構(WTO)に加盟するとの可能性を示唆した。また、欧州連合(EU)間と通貨同盟の創設の可能性についても言及した。
プーチン首相はWTO加盟について、「全体として意見の対立が見られる問題は何も残っていない」とし、「それぞれが必要なことをほぼ終了し、現実的な計画において、EUとのあらゆる主要問題でも合意に達した」と述べた。また、通貨同盟を創設する可能性に関しては、「ロシアは、通貨同盟というものが、経済の構造・経済発展レベルによって左右されるものであることを理解しており、(創設の)時期は到来する」との声明を表した。
ロシアは1994年からWTO加盟に取り組んでおり、2006年11月に米国との二国間交渉を妥結している。ラジオ報道「ロシアの声」によると、新たに創設されたロシア・ベラルーシ・カザフスタンとの3ヶ国統一経済圏について、「WTOで導入されている規則と変わらない」とし、WTO加盟に支障はないとの見解を示した。
(佐渡)