【大紀元日本12月21日】イランイスラム共和国国営放送・国際放送ラジオ(IRIB)によると、イラン南東部で20日午後10時ごろ(日本時間21日3時ごろ)、マグニチュード6.5の地震が発生し、これまでに少なくとも7人が死亡、数百人が瓦礫の下敷きになっている。
震源地近くの南東部ケルマーン州ファフラジ行政区をはじめ70の村で人的・物的被害が出ている。ケルマーン州知事イスマイル・ナジャー氏は「損害の規模からすると、犠牲者は今後も増えるだろう」と21日、国営イラン通信(IRNA)を通じて伝えた。IRNAによると、負傷者の多くは被災現場で手当てを受けており、何人かは病院に搬送されたという。
また知事によると、被災したのは大部分が地方都市で、住居の多くは耐震性の高くない天然建材レンガ(アドベ)で建てられている。インフラが整備されていない奥地にある村の被災状況はまだ確認できておらず、同州当局は災害対策委員会の緊急会合を開き、対応を急いでいる。
テヘラン大の地震センターによると、ケルマーン州には18本もの活発な断層があり、M6.5の今回の地震以降、7回の大きな余震があり、一番大きいものは4.3を記録したと伝えている。
イランは地形的には活断層の上に位置するため、毎日少なくとも1回の地震がおきている。ケルマーン州では2003年12月、約2万6千人の死者と3万人以上の負傷者を出したM6.6の大地震が起きている。
(佐渡道世)