【大紀元日本12月24日】イタリア警察によると23日、同国ローマにあるスイス、チリ大使館で届いた小包が爆発し、計2人が負傷した。これを受けて警察は駐留全大使館に警備を敷き、連続爆弾テロとして捜索を始めた。イタリアの極左過激派組織による犯行の可能性があるとみられている。
伊ANSA通信によると1度目の爆発は同日正午ごろ、スイス大使館男性職員が届いた小包を館内で開けたところ爆発し、両手に重傷を負った。2度目は3時間後、チリ大使館の清掃員が屋外で大きな爆発音を聞いており、警察に通報している。伊警察によると、これにより1人が負傷した。日本大使館は天皇誕生日で休館しており、職員は出勤していない。
事件の知らせを受けてローマ市長は「外国大使館を襲うテロリズムの波だ。それは単発的なものよりも恐ろしい」と述べた。
ヨーロッパでは爆弾テロへの警戒が高まっている。先月、ギリシャでは小包爆弾がアテネにある14カ国の外国公館に送られた。また、仏サルコジ大統領、独メルケル首相、伊ベルルスコーニ首相ら宛てにも小包爆弾が送られており、犯行については声明を出していたギリシャ極左主義グループのメンバーが3人逮捕されていた。