【大紀元日本12月30日】人気作家の韓寒(ハンハン)氏は28日、自身が編集長を務める雑誌「独唱団」が発行停止になったことを自らのブログで明らかにした。韓氏は総アクセス数3億を超える中国一の人気ブロガーとして知られ、鋭い視点と韻のよい文体で中国の社会現象を風刺し、政治の不正を批判し続けている。
28日深夜3時39分に掲載されたこのブログ記事の題は「また会おう」。今年7月に創刊号が発売されて以来、第2号を世に出すことなく発行停止となったことについて、「僕の能力不足で、『独唱団』の第2号のみならず、今後の各号も出版できなくなった。ここで『独唱団』の編集部を解散することを宣言する」と述べた。
また、発行停止は当局からの圧力によるものとの噂について、韓氏は「新聞出版部門と宣伝部門からの圧力ではない」と否定しながらも、「中国は関係部門の関係者が多過ぎて、みんな文学を文物に変える力を持っている。具体的に何が起こったか僕自身も良くわからない。どなたのご機嫌を損ねたのだろうか」と関係者の裏操作で発行停止に追い込まれた可能性を示唆した。また、韓氏の問いに対し、出版社と関係者は、政府の措置に関する説明を拒否したと、韓氏はブログで書いている。
国内メディア・浙江在線は消息筋の話として、第2号は編集と100万冊の印刷がすでに終わっていて、発送待ちの状態だったと明かした。
「独唱団」は2010年7月に創刊。詩、エッセー、未発表の小説「世界との対話」の一部が掲載されていた。ネット通販サイト「アマゾン(Amazon.com)」の中国語版では150万部を売り上げた。
韓寒氏はブログ記事の最後に「永遠に別れることではない。冬が来たら花が散る。春が来たら花が咲く。これは常であり、悔やむことはない。また会おう」と締めくくった。