中国の国有企業、ノルウェー社からシリコン事業を買収

2011/01/14 更新: 2011/01/14

【大紀元日本1月14日】中国の国有企業、中国藍星集団(チャイナ・ナショナル・ブルースター)が、ノルウェーシリコン関連事業を20億ドル(約1700億円)で買収することで合意した。英BBCが11日報じた。

買収の対象となるのは、総合企業オルクラ社の傘下にあるエルケム社の事業。買い手の中国藍星は、中国石油化学集団(シノペック)傘下の国有企業で、シノペックが80%を出資しており、残りの20%は米投資会社ブラックストーン・グループが出資している。

オルクラ社(本社・オスロ)が発表した資料によると、中国藍星はエルケムのシリコン素材、ファウンドリー製品、カーボン、ソーラーの各部門を現金で買収し、今年前半に業務移行を完了させる予定。

エルケムは太陽電池用シリコンの製造を主な業務としており、同社が特許権を持つ製造法は、エネルギー消費が従来の製法の4分の1に抑えられるという。

英BBCによると、オルクラ社のハーゲン会長は、今回の事業買収により、エルケムの潜在力と競争力を発揮させることができると前向きの姿勢を示している。

一方、昨年末、ノーベル平和賞授賞をめぐって、中国はノルウェーとの自由貿易協定交渉を無期限延期している。

(翻訳編集・豊山)
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