【大紀元日本1月17日】ブラジル当局は16日、同国南東部の山間部で起きた集中豪雨により、これまでに少なくとも626人が死亡したことを明らかにした。いまだに120人以上が行方不明との情報もあり、死者の数はさらに増える恐れがある。
衛生環境が悪化する被災地ではジフテリアや破傷風などの感染症が懸念されるため、当局はワクチン配布を開始した。
政府の発表によると、被害が最も大きいのはリオデジャネイロ州内陸部のセラーナ地方で、約1万4千人が家を失ったという。同国気象庁は、被災したリオデジャネイロ州山岳部周辺はさらに雨の日が続くとの予報を出しており、政府は軍兵士を投入して救援活動を急いでいるが、険しい地形と悪天候のため、作業は難航している。
1日に就任したばかりのルセフ大統領は13日には現地入りし、被災者に最大限の支援を約束している。15日には国民に3日間の服喪を呼びかけたが、進まない被災地の救助作業に、国民の中には新しい大統領の指導力不足を指摘する声も上がっている。