【大紀元日本1月19日】91年の歴史をもつ中国の鉄鋼メーカー・首都鋼鉄(首鋼)石景山工場が、13日に正式に閉鎖された。工場は今後河北省唐山市に移転し再スタートする予定だが、2万2千人に及ぶ従業員の再配置が問題となっている。
国内紙・揚子晩報によると、北京市当局は2005年2月に、天安門からわずか17キロの同工場の汚染問題を解決するために、河北省唐山市曹妃甸地区に新しい製鉄製鋼所、順義地区に冷延薄板製造ラインを建設し、2010年末に北京市から完全に転出させる工場移転案を打ち出していた。従業員は6万4700人あまりで、400万トンの生産能力を誇る大型鉄鋼工場の閉鎖・移転は1960年以降最大規模だという。
一方、工場の閉鎖に伴い2万2千人の再配置が急務となっている。北京市労務当局者は今回の再配置について、「規模が大きく、難度が高い。期間が切迫しており、政治色が強い」と難局に直面していることを認めている。移転により解雇に追い込まれる従業員に対し、当局は「法規に基づき経済的補償を行う」としている。
(翻訳編集・豊山)