【大紀元日本1月28日】人類の観測史上、地球から最も遠い132億光年離れたところにある銀河と見られる天体が、欧米のハッブル望遠鏡で観測された。
この天体は米カリフォルニア大学サンタクルス校の研究チームらにより発見されたもので、この成果は27日付けの英科学誌「ネイチャー」に掲載された。
研究チームによると、2009年に新しくハッブルに搭載された広視野・赤外線カメラで「ろ座」という星座の方角を2009年~2010年に撮影したデータを分析した結果、この天体の存在が判明したという。
また、132億光年かなたの星とそれから1億7000万年後の銀河を比較すると、星の生成速度が10倍早いこともわかったという。研究チーム代表のイリングワース教授は、「もっと過去にさかのぼれば、(天体成長の)劇的な変化の様子をとらえることができる」と述べ、銀河形成の初期に研究観測が進んでいることを示唆した。
NASAによると、2014年に打ち上げ予定のハッブルの後継機「ジェイムズ・ウェブ宇宙望遠鏡(JWST)」を使えば、より遠い宇宙の彼方を観測することができるようになるという。
(佐渡道世)